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西暦8年「新」の皇帝・王莽(おうもう)―実は大変な大酒飲みでした―の勅令の冒
頭の句が”酒は百薬の長”という言葉です(漢書・食貨志)。実は、彼はそう言って徴税のために酒に高い税をかけ、税金として取りまくったとのことです。
一方、鎌倉時代の兼好法師、彼も酒好きであったとのことですが、自分自身への戒めも含め徒然草で”万病は酒から起こる”と言っています。
かつて、アメリカで40〜59歳の男子約27万人に対して12年間にわたりアルコール摂取量と病気の因果関係の調査がありました。その結果は、少量のアルコールを毎日飲む人が、まったく飲まない人あるいは多量に飲む人より死亡率が一番低いというものでした。
では、”少量”というのはどれくらいの量かというと、アルコール摂取量が1日あたり8gのとき死亡の危険率が最低で、8gのアルコールというのはビール大瓶1/2本、日本酒60ml、ウィスキー(シングル)1/2杯に相当します。この量の3倍量を飲み出すと”百薬の長”
が”万病のもと”になるわけです。
毎日ヘベレケになるまで飲む人は、死亡危険率上昇は疑う余地がありません。夜中まで営業をしているお店ではきれいなオネーサンがお酒をついでくれます。間違ってもオニーサンはついでくれません(この場合は”きれいな”ではなく
”こわい”がつくことがよくあります)。
さて、ギリシャ神話の主神ゼウスの娘で青春の女神へーべ(Hebe)は超美人として有名で、宴会で神々にお酌をして回りました。神々も人間と同じで煩悩を宿しているらしく美しい女神のお酌でつい飲み過ぎ、前後不覚に酔っ払う神様が続出したということです。そのため、へーべのお酌(Hebe erryeke)が深酔い
の意味になったといいます。(雑学おもしろ百科 第11巻:角川書
店、1988)
erryeke(エリュエーケ)は”勢いよく注ぐ”という意味で”へーべ・エリュエーケ”を早口で言うと
”ヘベレケ”になります。
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