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古くは、ギリシャ時代から、コハクをこすると軽い紙片などを吸い上げる現象が知られていました。電気を英語でelectricityというのは、コハクのギリシャ語名エレクトロンelektronに由来し、静電気を意味する言葉からきています。
ファラデーの電磁誘導現象の発見は、一時的な静電気ではなく、継続して大電流が得られる方法を確立したことに意義があります。世紀の大発見は1831年11月英国王立協会で発表されましたが、一般の人々はもとより後に英国首相になったグラッドストーンでさえ「この発見は何の役に立つのかね?」と質問するほど、その意義も価値も分からなかったということです。それに対して、ファラデーは「あなたは将来、電気より税金を取り立てることができるでしょう」と答えたといいます。(高田 蒔:科学と論理、科学書院1943)
突然話は変わりますが、どうして腰や背中に磁石を貼ると痛みがとれるのでしょう?気のせいでしょうか? 痛みというのは、神経を介して感じるわけですが、そのおおもとは神経の中を流れる電流です。電流が少ない時は”単なる刺激”として感じるものが、電流が多くなることで”痛み”となるわけです。
また、2つの磁石があるところには”ファラデーの法則”にのっとって、必ず磁界が生じます。この磁界が神経を流れる電流の方向を変える―これが磁石を貼ることによる痛みをとる理論です。飛行機から海中深く潜行する潜水艦を見つけるのも同様で、鉄の塊(潜水艦)が動くことで磁界が生じ、それが地磁気のゆがみを作るので位置が分かるというのが理由です。
最後に、こういうことも頭に入れておくといいでしょう。磁界は、細胞内で電流を作り免疫系の作用を障害し、脳内ではメラトニンなどのホルモン生成を妨害すると言われています。そして、これらの作用で脳腫瘍や白血病の発症が促進される可能性があるとも言われています。
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